【Vol.274】BP講座はよいところ

 仙台で開催して頂いているBP講座(ビジネス・プロデューサー養成講座)、もう5期目に入りました。ちなみに東京では22期目、半年に一回、11年間も続いているのですが、仙台は年に一回ですから、こちらも本当に有難いことだと思います。その仙台BPで好評なのが、「ブラッシュアップ・セミナー」と言いまして、現役生とOB生が一堂に会して行う意見交換会なのです。

 元々、主催者である東北活性化研究センターのご担当が発案され、OB生の意見を後輩に聴かせたいとのことで始まりました。今回はその3回目。
(仙台での受講者ではありませんが)東京からもお二人が駆け付けてくれて、ご当地のOB生10数名と現役生19名、それと関係者10数名を合わせて、およそ50名の大会合でありました。

 初めにご当地のOB生お二人のプレゼンテーションがありました。お二人は、卒業したあと、このブラッシュアップ・セミナーで知り合ったのがきっかけで、
それから交流することになり、それが共同開発ということにまで発展し、その具体的な開発製品の成果を発表してくれました。期が違い、本来ならば交流する筈の無いOB生同士が、このセミナーで知り合い、しかも、具体的な共同開発をするまでになるというのは、まさにBP講座を通じてのフィールドアライアンスそのものです。私は嬉しいのを通り越して、一種の感動さえ覚えました。

 次に、東京からのOB生の発表です。一人目は、学習塾の企画開発をされているOB生ですが、BP講座がきっかけになって拡がっている、自社で展開している事業と、その具体的な開発事例を発表してくれました。仙台の皆さんもよく耳にする有名学習塾の事業開発を、同じBP講座のOB生が実際に行っているという具体例に、身を乗り出すように聞いてくれました。皆さん全員が、「友達のともだちは皆トモダチ」という目をしているのが印象的でした。

 もうお一人のOB生からは、今までに開発してきた開発案件の一部をご披露してもらいました。BP講座をきっかけにしてアイデアが膨らみ、次から次に開発している開発の実例に、これもまた、身を乗り出して聞いてくれました。私も、本当に実りのあるセミナーでした。

 今まで気付かなかった、というより、今まで聞くことが無かったお話を聞けたからです。それは、これだけあちこちでBP講座を開催している中で、一人の脱落者もなく(これ、本当です)、申し合わせたように、先輩から後輩へ、つまり、一度受講した企業のほとんどが次も参加してくれる、このBP講座のよいところ、その理由は何かということです。

 変な話ですが、このようなこと、中々聞けることではありません。無理やり問いかければ、私に配慮してくれて、総論でイイと言うのでしょうし、アンケートなどをしても詳しいことは分かりません。それが、懇親会の席で、OB生のご挨拶の中からポロッとこぼれ話のように聞くことが出来たのです。いわく、「多くの講座やセミナー・勉強会では、受講の目的がハッキリとしているものである。例えば、特定技術や何かの資格を得るためであったり、教養やスキルアップであったりと、その講座の目的が明確なのに、このBP講座は卒業してから役立つ講座である。つまり、ビジネスを進める為に必要な本質的な考え方や、人脈を広げることの重要性などを教えてくれたので、講座で終了ということではなく、かえって、卒業してからが役立つ、そこが有難いところ」と、言ってくれたのです。

 私は、嬉しいのは勿論でしたが、思わずハッとしました。そうか、終わり(終了)の無い勉強会なのだ、そう思うと、このビジネス・プロデューサー養成講座で目指していたことは、本当に正しい事だったのだと、あらためて確認することが出来たのです。有難いことです。いつも言うことですが、こうして、ビジネス・プロデューサー養成講座を続けながら、一番、勉強になっているのは私でして、まさに、講師冥利に尽きるというものです。

 これからも一生懸命で続けますが、OBの皆さんも、OB会やブラッシュアップセミナーに奮ってご参加くださいね。

 本当に、BP講座はよいところ、ですよ。。