このBP通信は、主にビジネス・プロデューサー養成講座などの受講生にお送りしている私の私信です。受講生(OB生)の皆さんとのご縁を絶やさないように、ご迷惑かもしれませんが、私が勝手にお送りしているものです。
ですから、自ずとその話題はOB生や私の日常に関することになりますが、最近、飛びっきりのうれしいお話がありました。
ところで、BP講座の最年少受講者は何歳かご存じでしょうか。今まで、その数は約一千名に達するほどですが、何と、最年少者は二十歳。今から4年ほど前の受講生で女学生、それもいわゆる帰国子女でした。
中国語と英語はペラペラなのに日本語は(大変失礼ながら)もどかしかったのを思い出します。(笑) それが愛嬌でもあったかわいい女の子でした。
周りの受講生は皆オジサン(これも失礼か)ばかり。下手をすると父親の世代かと言われそうな中年男性です。そんな中で、彼女はめげないどころか、オジサン達と早々に打ち解けて、時にはWG(ワーキンググループ)のリーダーと思われるほど一生懸命に、このビジネス・プロデューサー養成講座に参加してくれました。
そして就職。本心、娘を思う親の気持ちのように彼女の就職は心配でした。しかし、これもBPの成果でしょうか、自分のやりたい仕事を冷静に見極めて、いける会社ではなく、行きたい会社を一切妥協せずに選び、何と一発で意中の大手建設会社に就職したのでした。
それから暫らくしてのOB会。彼女は営業に配属されたことを同期のオジサン達に報告しながら、未だ1件の受注もないと言いました。
当然、同期のオジサン達はいつかきっと受注できると励まし、中には自分の会社を紹介するほど、それはそれは心配したのでした。
しかし、その時は未だ一年生。そんなに早く受注できれば世話はありません。じっくり地道にやるしかない、そんなことを言いながらオジサン達とかわいい娘は飲みました。
それが今回、入社3年目になろうというとき、1件受注したと、私はもとより、同期のオジサン達にメールが入ったのです。
実質、丸2年目での快挙です。私はもとより、同期のオジサン達全員が小躍りしたのは言うまでもありません。
メールが泣かせるではありませんか。いわく「この度、私ごとではありますが、お客様から初受注をいただくことができまして、皆様にご報告をしたくご連絡をさせていただきました」。続けて「初めて先輩の手伝いではなく、最初の訪問から契約まで自ら行うことができました」と書いてありました。
自分の娘でもないのにウルウルしました。いや、自分の娘でもこうはなりません。BP生の、しかも最年少で受講された人が、こうして良いことを報告してくれる、その心情がうれしいではありませんか。そしてまた、どんなにか大変だったろう、自立して受注するまでの苦労を思えば、この話、感動するしかありません。
これはもう当然、オジサン達はお祝い会を企画しますし、私も参加するしかありません。
ビジネス・プロデューサー養成講座をやっていて、良かった思うことは多々あります。しかし、今回ほどうれしいことはめったにありません。
講師冥利に尽きるとは、こういうことなのでしょうね。