【Vol.119】浮世離れが浮世を救う

 「浮世(うきよ)」という言葉は「憂き世」とも書くくらいで、辛く苦しいこの世の中、つまり、常日頃の仕事や生活に追われている日常の有様を表しています。また、当世の厳しい風に吹かれて世知辛い感じもあるようです。逆に、「浮世離 […]

【Vol.118】技術の本質

 先日、金平糖のお話をしました。職人が、伝統の技術で作る、まさに職人芸のお菓子です。糖蜜を大きな回転している釜に、まるで水をまくようにふりかけて、あのイガイガを作っていくのです。不思議なものです。正に秘伝。口から口に伝え […]

【Vol.117】ビジネスは化学反応

 最近、ビジネスは化学反応であると、強く思うことがありました。  クライアントに新しい技術のご紹介をしたのですが、その基本的な契約の為に技術を提供するほうの社長がわざわざお見えになった、その会議での話です。社長は、クライ […]

【Vol.116】値段が無いと真似されない

 クライアントが作った工作機械はトンデモナイ出来でした。ダメではなくて、超スグレモノです。従来の機械に比べて効率は20倍。従って、今までと同じような部品を作るのに係るコストも20分の1です。潤滑油の使用量も20分の1。切 […]

【Vol.115】職人だけの国

 京都で唯一(日本でも一つしかない)、金平糖(コンペイトウ)工場を見せてもらいました。そうです、全面に星型の小突起がある、あのお菓子です。 小さな芯(けし粒やザラメ)に砂糖の蜜をかけては固め(過熱して乾燥)、またかける。 […]

【Vol.114】動くから出会いがある

 流動性という言葉があります。企業の資産や債権を遅滞なく現金に変換でき、或いは現金として回収し得る度合いや能力のことです。  最近、この流動性が、資産などのことだけでなく、事業を進める上でとても大切なことだと思うようにな […]

【Vol.113】前例が無いという競争力

 ある方が憤慨していました。「前例が無い」と言われてダメになったそうです。なんでも、新しい仕事のやり方を考えて提案したところ、それが却下の理由だったそうです。「新しいやり方なのだから、前例が無いのは当り前でしょう」と食い […]

【Vol.112】地域の『灯台下暗し』

 「灯台下暗し(とうだいもとくらし)」という言葉があります。灯台の直下は明かりが暗いように、手近の事情や様子はかえって分かり難いものだという教えです。最近、このことが非常に大切だと思うようになってきたのです。  色々なご […]

【Vol.111】波長

 「波長が合う」と言うことがあります。何かしら気が合ったようなときとか、仕事を一緒にしていて妙に上手く行くときなどに使います。波長とは、電波などの位相を等しくする二点間の距離のことですが、電波を人間が発する訳は無いのに、 […]

【Vol.110】ゴボウ抜きのメカニズム

 「ゴボウ抜き」という言葉があります。マラソンや駅伝で下位にいる選手が、あっという間にトップに踊り出るような、何ともカッコいい場面で使います。  また、人事でも使われることもあります。「15人抜きで社長に」というように、 […]