【Vol.66】見えない空洞化

 最近はまっているのが「ハネザワガーデン」です。東京の広尾にある旧満州鉄道総裁の邸宅で、戦前からの庭園や住居を残したまま、お洒落なレストランに仕立て直した今話題の大人の空間です。オープンしてから暫く経つのですが、私はずっ […]

【Vol.65】「希少価値」を見直そう

 私達は、「より多くの人の為に」とか、「もっと大量に作ってコストダウンを」などと、何気なく、もっと言えば口癖のように言う事が多いようです。  先日、開発会議の席で、ある商品を普及させるためにはどうすれば良いのか、という議 […]

【Vol.64】コバンザメの本質

 私はよく「コバンザメ商法で…」と言います。先行した企業や大企業の周辺にいて、その企業が出来ない事や見逃しているビジネスをシッカリと実行する方法です。でもその言葉尻から、何かチャッカリと楽をしてやるような印象をお持ちの方 […]

【Vol.63】信念の競争力

 競争力と言うと、先ず品質、そしてコスト、続いて納期などを挙げる方が多いと思います。わが国がここまで来れたのは、産業界における競争力が優れていたからで、特に品質では圧倒的な優位性があったからだと信じています。 しかし、優 […]

【Vol.62】技術の相対性理論

 様々な業界に出入りして開発を進めていると、その業界には通用しなくなった技術のあることが分かります。業界全体が進化して繁盛し、そして衰退して行く過程で技術も廃れて行くということでしょうか。特にメカトロニクスといったような […]

【Vol.61】ミドルアップ、ミドルダウン

 ボトムアップという言葉があります。現場の担当者からの意見・情報・企画などがトップに流れる職場の管理手法です。  従来、日本の経営はボトムアップで、それに対してアメリカではトップダウンだと言われています。日本もトップダウ […]

【Vol.60】山を征服する

 最近、はっと思うことがありました。ある宗教家のお話です。  私が「今の企業が、不要な競争をして、その挙句が中国企業にコストで負け、国内では空洞化が進んでいる…」というような話をしたときです。「それは企業のトップが日本人 […]

【Vol.59】師の存在

 変な言い方ですが、世の中にはどうしようもない存在があると思うのです。 ここで言う「どうしようもない」の意味は、こちらから否定してもどうしようもないことで、例えば親の存在です。自分を生んでくれた人ですから、こちらからその […]

【Vol.58】開発の抵抗勢力

 まあ、開発のお手伝いを30年余もやっていると本当に色々な事に出会います。嬉しい事、感動する事、寂しい事、悲しい事、それはそれは様々です。でも、今回の事はある意味で、様々な場面で出くわす「困った事」です。  開発が進んで […]

【Vol.57】美味しい牛乳

 ある経産局の相談会で出会った会社です。「完全自然放牧」で乳牛を飼育していて、お客さんからは大好評なのに、肝心な牛乳の増産がままならず、同じような仲間を増やしたいのだが…、という相談でした。  先ずお聞きしたのは、なぜ畜 […]