【Vol.308】疲れてませんよ

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 久し振りに会った人に「多喜さん疲れていませんか?」と言われることがあります。
多分、私にお気遣いをされてのことだと思うのですが、正直言って、私、疲れていませんから、余計なお世話なのです。(笑)
 くれぐれも、誤解なさらずに。私が言いたいのは、疲れていないのですから、疲れているのではないかと言われるのが心外なのです。
 こう見えても、私は毎朝、軽いストレッチや筋トレをしているのでして、健康には自信があります。ましてや、早朝からやるのですから、相当に余裕がなければできる訳はありません。
 言わせて頂ければ、ちゃんとやっていますので、疲れることはありませんし、疲れないようにしているのです。

 では、なぜ「疲れていませんか?」と言われるのか、それを考えてみましょう。
 それは多分に、サービスということではないでしょうか。疲れていませんか、と尋ねるように言われるのは、相手のことを気遣うサービスだと思うのです。
 「ご機嫌は如何ですか?」と同じだと考えれば分ります。相手の健康や気分の良し悪しを伺う時に言いますが、これと同じようなことです。

 ところが、「疲れていませんか?」は、それとは少し違って、リップサービスに近いような気がします。
 「ご機嫌いかが」や「御機嫌よう」は、文字通り相手のご機嫌を気にしたり、よくなるように祈る(想う)言い方ですが、「疲れていませんか」は、疲れて見えているのが前提です。つまり、いつも忙しなく働いていて大変だからお疲れ様、というような意味合いではないのでしょうか。
 「お疲れ様」は言うまでもく、職場で同僚や職員と交わす挨拶言葉です。「お早うございます」とか「こんにちは」とは違って、身近な者同士が気軽に使う、言わば、リップサービス的な挨拶です。

 リップサービスなら、気軽で調子の良い挨拶ですから、気にすることは無いかも知れませんが、敢えて私は言いたいのです。私は、疲れていないのです。(笑)
 そんなことはどうでもいいと言う人は多いと思いますが、私は、疲れていませんし、もしも本当に疲れていたら、ああ、疲れた顔のままお会いして、大変な失礼をしたと、恥ずべきだと思うのです。
 だって、誰かに会う時、いつも溌剌 (はつらつ) とニコニコしていたいじゃありませんか。なのに、疲れているように見えるのなら、疲れを引きずったままお会いするなんて、失礼ではありませんか。

 いつも言いますが、私は嫌な事はしない主義ですし、まして、嫌な仕事をして疲れないように頑張っているのです。ですから、先ずは体を鍛え、そして気持ちも清々とするように心がけているのです。
 どれだけ出来るか分かりませんが、そのように心がけて毎日を過ごしているのです。
ですので、これからも私は疲れないように致します。

 ですから、これからは私に「疲れていませんか?」と言わないでください。リクエストは「元気バリバリですね」です。(笑)
 さあ、これからは皆さんも「元気バリバリ」と言いませんか? そうすれば、疲れてはいられないじゃありませんか。
 えっ、それこそ余計なお世話ですって? 失礼しました!