【Vol.11】ビジネス・プロデューサーの時代

 先日、東北地域の産・学・官連携シンポジウムに参加いたしました。東北大学を中心として、企業や行政が積極的に地方大学の研究成果を技術移転し、如何にして地域の活性化に結びつけるかというのが主なテーマです。世界的な半導体製造プロセスの権威である大見忠弘先生をはじめ、東北地域でご活躍の企業人、ジャーナリストとのパネルディスカッションには、どういう訳かこの私も参加させていただきました。
 どなたも充分なご経験と実績を積み上げた方々ですから、ご意見にはとても説得力があり、大いに勉強させてもらいました。そして、何より嬉しかったのは、どなたからも、これからの技術移転には人材が重要であり、プロデューサー的な人材育成を早急に進めるべきであるとのご意見が出たことです。
 言うまでもなく、私が皆さんとのご縁をいただいたのも、仲間を増やそう、皆でやろうと思い立ち、勉強会を始めたのがきっかけです。日本中に埋もれている、技術やノウハウ、経験などの資源を、どうしたら効率的に活用できるかと考えるうちに、結局は人的ネットワークしかないと思ってスタートしたこのことが、やはり間違ってはいなかったと、確認できたような気がいたしました。

 さあ、皆さんの時代が始まります。21世紀の幕開けには、ビジネス・プロデューサーが絶対必要なのです。皆さんと一緒に勉強したことが、これからの時代に不可欠な本質であると、自信を持って参りましょう。私が皆さんにお約束した、開放特許の活用カタログ「パテンシャル」も一生懸命に作成中です。このデータベースを駆使して、知的財産を流通させ、草の根のニュービジネスを作って行きましょう。
 友達の友達はみんな友達。その友達同志で素晴らしいビジネスが出来て行く。そう考えると、このBP通信にも力が入ります。
 本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。