【Vol.9】重箱の中身

 TBSラジオ番組「脳みそのお値段」は上々の滑り出しです。聴いてくれた方はお世辞でも誉めてくれますし、何よりスポンサーになってくれたクライアントに喜んでいただけて、ほっとしています。リスナーからのレスポンスも概ね好評で、放送以前からホームページを見て投稿してくれる方もいるくらいです。
 でも、中にはこんな投書もありました。
「知的財産権や特許を語るには、弁理士等の専門家でなければ」。「特許申請という用語は間違いで、出願が正しい」。何と本物の弁理士さんからです。しっかりと、ホームページを見た、というより精査したのでしょう、それはそれは事細かなご注意とご指摘をいただいたのです。

 この番組の目的は、とにかく多くの人に特許などの知的財産権に興味を持ってもらい、できれば、素朴なアイデアやちょっとした発明を実際に企業に紹介して、新商品開発や新事業開発までやってしまおうというものです。勿論、すぐれた発明は権利化することもお薦めして、権利者の保護も考えています。また、併せて開放特許も紹介し、知的財産の流通も図ろうというものです。ですから、如何にわかりやすく番組を構成し、お伝えするかが肝心なところです。なにせ、「東京特許許可局」が本当に存在すると思っていた局のスタッフがいたくらいです。
 この弁理士さんは善意で指摘してくれたと思うのですが、私たちの意図は、難しいと思われている特許の世界を身近にして広くアイデアを集め、新商品や新事業を開発して、少しでも活性化に役立てようというものです。言わば、重箱の中により多くの知恵を詰め込もうとしているのです。
 弁理士先生、重箱の中に入れたいので、あなたのアイデアも下さいませんか。